研究課題
交通インフラ、設備管理など多岐にわたる分野でデバイスからのデータを活用した新しい価値の創造が期待される一方で、データ利用者の悪用等の目的外利用への懸念が高まってきている。所有者が安心してデータを提供するために、所有者主導で開示先の制御ができセキュアに情報を流通させる技術の開発は、多数の主体がデータを利活用するための情報基盤に必要不可欠である。本研究では、所有者が安心してデータを提供するために、次の二つの研究項目、1)所有者主導でデータ流通ができる開示先制御方式の開発、2)データ流通プラットフォームに対する安心感の要因の分析を設定している。前者の研究項目に対して、データ利用者はデータ所有者が直接決めることができ、かつデータ利用者の追加・削除が容易で効率の良いデータ流通方式を設計した。また、その方式について証明可能安全性の枠組みにおいて評価をした。後者の研究項目に対して、提供者と所有者の安心感のギャップを解消する、すなわち提供者の心理面を考慮して安心して使えるシステムを構築・運用するのに必要な安心感の要因について、安心感の構造に関する統計的検討を行った。
2: おおむね順調に進展している
当初の研究の目的に対する平成29年度の計画は予定通り進んでいる。
平成29年度に得られた成果をもとに、データ流通方式の開発ではプロトタイプ実装をし、安心感の要因については引き続き詳細な分析を行う。
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