研究課題/領域番号 |
16K00217
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研究機関 | 創価大学 |
研究代表者 |
守屋 三千代 創価大学, 文学部, 教授 (30230163)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | ナル表現 / 認知言語学 / 通言語研究 / ナル相当動詞 / ナル的言語 / スル的言語 |
研究実績の概要 |
本年度の研究目的は本研究の完成であり、研究実施の具体的な計画は、聞き取り調査の実施、研究会の開催、各研究協力者とともに研究成果を開示、共有し、さらにこの研究から見えてくる姿、すなわち「ナル表現」をめぐる言語研究から見えてくる言語的成果を具体的に示すとともに、それを通じてこのテーマがいかに学際的な広がりを持ち、学問に寄与するかを示すことにあった。そのため、対面でのミーティングを重ねながら慎重に考察を進めることと、公開での研究発表会を行うことを念頭においた。 しかしながら、今期も昨年度来のコロナウィルス感染拡大のため、対面によるミーティングができなかったため、Zoomによるミーティングを合計4回開くにとどまった。本研究会での分析対象の言語は20言語に及び、研究協力者も20名以上を数えるため、Zoomミーティングでは、各研究者の発表を相互に比較対照しながら、議論を進めることは非常に困難であった。 ただ、本研究の成果を書籍にまとめる方向で決定し、各研究者が論文を執筆することで合意を得た。現在は、既に具体的な書籍の構成およびそれぞれの概要、執筆担当者の決定を行うことができ、2021年度に向けた態勢が整った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナウィルス感染拡大のため、現地での聞き取り調査、及び対面による各協力者との詳細に資料を用いたミーティングを重ねることができなくなった。またこれに伴い、公開の研究会を開き、研究成果を公開することも難しくなった。
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今後の研究の推進方策 |
今期最後のミーティングで、書籍の形式に研究をまとめていく方向で決定した。 まずは、コロナ感染拡大の状況に応じて、可能であれば対面によるミーティングを行い、最終的なチェックを行い、公開の研究会を開催する予定である。 自身は日本語における「ナル表現」の特徴を他の言語との相違をふりかえりつつまとめるとともに、本研究の全体像をまとめるとともに、「ナル表現」研究の発展の方向性を論文の形式でまとめる予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナウィルス感染拡大に伴い、対面によるミーティングができなかったため、全てZoomによるミーティングに変更した。新たな書籍は購入せず、必要となる経費が生じなかった。2021年度にできるだけ予算を残し、対面のミーティングを実施したいと考える。
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