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2018 年度 実績報告書

ドライバの無意識下の脳活動と注意力との関係に基く安全な自動運転システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 16K00281
研究機関芝浦工業大学

研究代表者

伊東 敏夫  芝浦工業大学, システム理工学部, 教授 (70707695)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード自動運転 / テイクオーバー / 覚醒
研究実績の概要

実車環境での覚醒度維持タスクはステアリング把持,ボタン操作,サッカード誘導刺激が効果のあることがわかった.三つのタスクの共通点は,自動運転中に能動的操作があることである.それぞれ,手,腕,眼球の運動があり,静的軽運動には身体疲労の回復効果があるとされることからこのような運動負荷が覚醒維持につながったと考えられる.
タスク無しではほとんどの協力者が入眠した.また,脳波のα出現率においても最も高い値を示した.これより,覚醒維持システムが存在しない環境,すなわち自動運転中のドライバは何もしていない状態で入眠しやすいことがわかる.これは,DS実験においても同様の結果となり,DS実験が覚醒度維持タスク検証に有効であることがわかる.よって,自動運転技術の発展において覚醒度維持HMI開発は重要であることが確認できた.また,協力者の年齢層別に全タスク中の入眠割合をみると,若年が53%,中年が56%,老年が72%であった.このことから,ドライバの年齢によって覚醒度維持が変化する可能性が挙げられる.よって,覚醒度維持タスクを考案する場合,ドライバの年齢層を考慮する必要があると考えられる.
上記タスクは覚醒度維持効果が見られたが,実験協力者全員が維持できたわけではない.よって,今後はタスクの条件を変化させ,最適な条件でのタスク検討が必要である.サッカード誘導視覚刺激では,LEDの点滅周期を変化させ,最も覚醒維持効果がみられる周期間隔を検証や、今回の結果をもとに,低負荷な身体運動を取り入れた新たな覚醒維持タスク検討が課題となる.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (3件) (うち国際学会 2件)

  • [学会発表] 自動運転中のドライバの覚醒度維持HMIに関する研究2018

    • 著者名/発表者名
      古谷涼,阿部晃大,伊東敏夫
    • 学会等名
      自動車技術会
  • [学会発表] Study on Effective Tasks for Keeping Driver's Arousal Level High in Automated Driving2018

    • 著者名/発表者名
      Akihiro Abe;Toshio Ito
    • 学会等名
      ITS Asia Pasific 2019 Fukuoka
    • 国際学会
  • [学会発表] Study on Effective Tasks for Keeping Driver's Arousal Level in Automated Driving2018

    • 著者名/発表者名
      Akihiro Abe;Toshio Ito
    • 学会等名
      ITS World Congress 2018 Copenhagen
    • 国際学会

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公開日: 2019-12-27  

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