研究課題/領域番号 |
16K00304
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
越村 三幸 九州大学, システム情報科学研究院, 助教 (30274492)
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研究分担者 |
力 規晃 徳山工業高等専門学校, 情報電子工学科, 助教 (50290804)
藤田 博 九州大学, システム情報科学研究院, 准教授 (70284552)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 深層学習 / 顕微鏡画像の分類 / SAT符号化 / 最適化問題 |
研究実績の概要 |
本年度は、(A) 機械学習技術を用いた顕微鏡画像解析、(B) SATを用いた最適化問題の解法、に関して取り組み、7件の学術発表(内3件は、学術誌)を行った. (A) については、100人の尿の顕微鏡写真から14033枚の有形成分(細胞)の画像を切り抜き、深層学習を用い分類を行った.最も重要度の高い2種類の細胞AとBを識別するのを目標に、A、B、それ以外、の3分類問題として課題に取り組んだ.ネットワークは、CNN(Convolution Neural Network)あるLeNetを参考に、全層畳み込みネットワークをベースにしたものを用い、正答率97.26%のモデルを得た.さらにハイパーパレメータ探索を行い、正答率を98.30%のモデルを得ることができた. (B) については、(B-1) 分割決定木で記述された提携構造形成(CSG)問題をSATを用いて解く手法と分枝限定法を用いる手法の比較、(B-2) MC-netsで記述されたCSG問題をSATで解く際の推移律の符号化の制約数を減らす手法の提案と評価、(B-3) 擬似ブール制約の新しいSAT符号化の提案と評価、を行った. (B-1) については、負の効用がある問題ではSAT手法が格段に効率的であること、(B-2) については、従来手法に比べ1桁程度の性能向上、(B-3) については、多くのベンチマークでの効果、を定量的に確かめた. 定期的な研究活動については、力研究分担者と2ヶ月に一回程度、九州大学あるいは出張先で、成果発表・情報交換を行った.
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