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2019 年度 研究成果報告書

聴覚機構に基づく感覚的協和感モデル

研究課題

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研究課題/領域番号 16K00377
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 感性情報学
研究機関放送大学

研究代表者

大西 仁  放送大学, 教養学部, 教授 (40280549)

研究分担者 古野 公紀  帝京大学, 文学部, 助手 (60533578)
望月 要  帝京大学, 文学部, 教授 (80280543)
研究期間 (年度) 2016-10-21 – 2020-03-31
キーワード協和感 / 聴覚機構 / 数理モデル / オペラント行動 / 強化スケジュール / ベイズ的アプローチ
研究成果の概要

音楽の文脈から独立した感覚的協和感は音楽経験や文化の差異によらない協和感である.また,ヒト以外の哺乳類,鳥類の一部も有する感覚である.ヒトにおける感覚的協和感のモデルは古くから提案されてきたが,単純な複合音にしか適用できるものしかなかった.また,動物の協和感に関する実験はヒトに関するそれと比べると粗いものであった.そこで,(1)ヒトにおける楽音も含む感覚的協和感の数理モデルを構築した,(2)ヒト以外の動物におけるより詳細な協和感を測定するため,並列連鎖式選好試験,ベイズ統計モデルによる強化スケジュール下でのオペラント行動の分析法を提案した.

自由記述の分野

認知科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

音は音楽に限らず,環境音,ヒトの声等,我々の生活のあらゆる場面に存在し,協和感は快・不快といった感情,認知に深くかかわっている.従来の不協和度推定モデルは単純な音の不協和度しか推定できず,楽音や自然音という現実世界の音に対して無力であった.本研究で提案するモデルは楽音などの現実世界で意味を持つ音の協和感を推定できるので,音楽研究や感性研究に利用することができる.ヒトの場合,音楽の文脈のない音でも楽器の音色の好みのような音楽経験の影響が入り込んでしまうが,動物ならそのような影響を排除できるので,ヒトでは難しい音楽的協和感研究に切り込むことができる可能性がある.本研究ではこれらの基礎を築いた.

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公開日: 2021-02-19  

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