現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
前年度の研究の検討を実施し、遺伝要因・環境要因の状態空間におけるポテンシャルの推定精度を向上させた。アルツハイマー病について、正常または疾患の発症・進行にともなう細胞集団の遺伝子発現データを用いて、遺伝子発現ポテンシャルの推定を行った。遺伝子発現データについて、正規化等の前処理を実施したうえで、SAM (Significance analysis of microarrays)により、アルツハイマー病について、正常または疾患の発症・進行にともない発現変動する遺伝子を抽出した。これにより遺伝子発現要因の次元を圧縮した。これらの遺伝子発現要因ge1, ge2,…, genは疾患の発症に関連する要因と考えられる。得られた遺伝子発現要因の状態空間t=(ge1, ge2,…, gen)について、主成分分析等を実施したうえで、その状態に対応する遺伝子発現ポテンシャルの推定を行った。おおむね順調に進展している。
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