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2019 年度 実績報告書

東洋医学に基づく人体経絡のペトリネットモデルの構築とシミュレーションに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16K00395
研究機関山口大学

研究代表者

葛 崎偉  山口大学, 教育学部, 教授 (30263750)

研究分担者 中田 充  山口大学, 教育学部, 教授 (60304466)
呉 靭  山口短期大学, 情報メディア学科, 准教授 (70708015)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード東洋医学 / ペトリネット / 五臓六腑 / 経絡 / モデリング / シミュレーション
研究実績の概要

本研究は,複雑に絡み合う人体と経絡をシステムとして捉え,システムの構造表現および動的挙動の解析の両方が可能なペトリネットを用いて,東洋医学に基づいた人体・経絡のペトリネットモデルの構築を目的としている.東洋医学では,人体の内臓器官を五臓(心・肺・脾・肝・腎)と六腑(小腸・大腸・胃・胆・膀・三焦)で表現している.三焦は具体的な臓器ではなく,臓器を含む胸腹部の一部と指す.また,経絡は経脈(12正経と8奇経)と絡脈からなっており,経穴は12正経と奇経に含まれる任督二脈を合わせた14経脈に存在するものおよび奇穴と言われるものからなっている.WHO が認めた経穴は合計409 個あり,それぞれ独自の効能を持っている.
2016年度~2018年度においては,ペトリネットのシミュレーションツールであるCPN Toolsを用いて,①三焦を含んだ完全な五臓六腑のモデルを構築し,②409個の全ての経穴と臓腑との影響関係を調査した上で,その対応表を作成し,③12正経,任督二脈および奇穴のモデルを構築し,④これらの①~③を結合させるためのインターフェースモデルを構築して,東洋医学の人体・経絡のモデルを完成した.その他,⑤効率よくシミュレーションできるように,Java 言語を用いたシミュレーションツールのプロトタイプも開発した.
東洋医学の治療には,「虚実補瀉」との概念があるが,2018年度まで構築したモデルは「補」への対応しか行っていない.そこで,2019年度において,⑥経穴・臓腑の影響関係に「補」と「瀉」の両方を取入れた対応表の作成と,人体・経絡のモデルの再構築を行い,⑦シミュレーションツールのプロトタイプも再開発した.さらに,⑧治療現場で用いた鍼灸治療の経穴への刺激シミュレーションを実施して,最終的に完成した人体・経絡のモデルの有用性を確認した.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Construction of a Petri Net Model of Internal Organs and Meridians2019

    • 著者名/発表者名
      Q. Gan, R. Wu, M. Nakata, Q.W. Ge
    • 学会等名
      5th International Conference on Control Science and Systems Engineering (ICCSSE2019)
    • 国際学会

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公開日: 2021-01-27  

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