状態変数の時系列プロファイルから状態ゆらぎを定量化する方法を考案した。この方法をダイズの代謝系とヒト単球性細胞の転写系から得た実験データに適用し、環境ストレスに対してそれら生物系において状態ゆらぎの喪失が起きていることを発見した。更に環境ストレスにより誘導される生物系における情報喪失の仮説モデルを提案した。 捕食者-被食者生態系について、捕食者-被食者間の因果関係をベイズネットワークで記述した。捕食者と被食者のバイオマスの時系列の類似度に相当する相互情報量、被食者のバイオマスの時系列における無秩序さに相当するシャノンエントロピーの削減量と環境刺激レベルとの関係性を定式化した。
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