研究課題/領域番号 |
16K00440
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
村上 晴美 大阪市立大学, 大学院創造都市研究科, 教授 (40305644)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 情報検索 / Web人物検索 / 概要文 / NDLSH |
研究実績の概要 |
研究の全体構想は「Web上の人物を選択するためのインタフェースの開発」であり、「Web上の人物を要約する手法の開発」を目的とする。具体的には、人物の「要約」手法(キーワード、件名、概要、概要文)とインタフェース(表と概要文)を開発する。また、人物選択のためにどの情報・インタフェースがどのように有用か明らかにする。 本研究における要約とは人物を選択・理解するために有用な情報の抽出、生成、あるいは付与である。 平成28(2016)年度の主な成果は(1) Wikipediaの第一文風の概要文の作成と、(2) NDLSHの付与である。 (1) Wikipediaの第一文風の概要文の作成では、まず、日本語で書かれたWikipediaの人物ページを分析し、概要文のテンプレートを検討した。次に、Web上の人物検索結果(HTMLファイル群)から属性情報(よみ、生年月日、没年月日、出身地、職業、所属、役職)を抽出してテンプレートに埋めることにより「氏名(よみ、生年月日―没年月日)は出身地の職業、所属+役職。」というWikipediaの第一文風の概要文を作成する手法の開発を行った。評価実験を行い、成果を国内学会で発表した。 (2) NDLSHの付与では、Web上の人物検索結果(HTMLファイル群)に国立国会図書館の件名標目表であるNDLSHを自動付与する手法を検討した。検索ランキング、文書内の位置、同義語、文書頻度の4種類を組み合わせた405パターンについて比較実験を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
28年度計画の「概要作成」と「人物識別に有用な情報」に関する研究が遅れているが、「属性要約」と「概要文作成」については当初予定よりも進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
スケジュールを見直し、進んでいる研究を先に進めることにする。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成28年度中に国際会議論文の採録に至らなかったため、次年度に繰り越すことにした。
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次年度使用額の使用計画 |
繰り越し分は28年度に予定していた国際会議の参加費等の発表費用に充当する予定である。
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