学術的意義は3点ある。1点目は論説文の議論の流れを簡潔に明示する手段としての段落タイトルに注目し、それらを3つに分類したことである。2点目は約120文章(総段落数786)の各段落に対して5つ以上の段落タイトルを付与したコーパスを構築し、その統計的性質や既存手法の限界などを明らかにしたことである。作成したコーパスは当該分野の研究に寄与できるものと思われる。3点目はタイトルの自動生成に必要な語義の扱い、特に、じでょ未登録語の意味を推定する手段を示したことである。 社会的意義は氾濫するテキスト情報の閲覧を支援する手段として段落タイトルの位置づけとその性質を明らかにしたことである。
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