これまでの文献探索は、論文中のキーワードを利用したものが中心となっている。この方法は検索スキルを必要とする上、検索結果に関連性の低いものが多く含まれてしまうという欠点がある。CiNiiやGoogle Scholar、CiteSeerなどのように文献間の参照関係を辿ることが可能な文献検索サービスもあるが、論文間の参照・被参照の関係だけを頼りにしているため、効率的な探索ができかねる。本研究では、論文間参照ネットワークを利用した文献探索に焦点を当て、論文間参照理由を参照ネットワークに付与することにより、起点論文の関連文献を効率よく探索する手法を開発し、その効果を評価実験により検証する。
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