研究課題
基盤研究(C)
本研究は、専門用語により記述された学術論文を医療消費者が利用できるようにするために、専門用語と日常生活用語との対応関係の提供方法を提案する。このため本研究では、患者が異常を感じた部位と症状表現とを闘病記から抽出し、ベーシックアウトカムマスターのアウトカム用語との対応付け方法を検討した。この対応関係を利用することにより、医療消費者は専門的な知識へのアクセスが容易になる可能性がある。
図書館情報学
患者による症状表現と医療従事者による症状表現とは異なっている。しかし、その異なりを医療従事者が常に理解しているとは限らない。患者による症状表現と医療従事者による表現との対応関係を明らかにし、その関係を患者が利用できるようになれば、患者が利用できる医療情報の範囲は広がると期待できる。すなわち、医療情報の非対称性を解消するために、症状表現の対応関係の提供は有用であると考えられる。