研究課題/領域番号 |
16K00462
|
研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
杉本 達應 佐賀大学, 芸術地域デザイン学部, 准教授 (00351221)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
キーワード | 情報デザイン / 可視化 / ビジュアライゼーション |
研究実績の概要 |
本研究は、ビッグデータ時代のデータ・ビジュアライゼーション(情報の可視化)における、統計科学、情報科学分野で先行している取り組みを、デザイン分野の教育実践と組み合わせ、より人々に伝わりやすい可視化を実現することを目的とする。この目的を達成するため、研究代表者が専門とするデザイン分野からアプローチし、従来のデザインの範囲を超えた可視化を前提としたデザインに必要な要素を検討し、体系化する。本研究の成果として、(1)「データ駆動型デザイン(Data-driven Design)」を学習するための教育プログラムの構築と、(2)可視化特有のデザイン指針の策定・公開を目指す。29年度は次のことを行った。 (1)可視化関連資料の収集を継続。可視化開発技術群(プログラミング言語やライブラリ、Webサービス等)の調査を継続。実務家・専門家2名に実務面の聞き取り調査を継続。 (2) 地理空間情報と統計情報を連動させた可視化デザイン教材「DataMapp」の試作版の開発を継続。2017年10月にG空間EXPO2017「Geoアクティビティコンテスト」に出展し、デザイン賞を受賞。 (3) 地域の文芸作品をビジュアライズした作品「bibliomaps ビブリオマップ」(Webアプリ)のプロトタイプを開発し、2017年7月にFOSS4G Hokkaidoで発表。 (4) 2017年7月から8月にかけて開催された展覧会「おいでよ!絵本ミュージアム2017」(福岡アジア美術館)での参加型展示「みんなでつくろう天の川」のシステム開発。この展示の参加記録をもとにした可視化分析を実施し、2018年3月に佐賀大学芸術地域デザイン学部研究論文集に論文発表。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
資料や技術調査については進んでいるが、教育プログラムの学習教材の試作およびデザイン指針の策定については予定していた進捗状況にいたらなかった。
|
今後の研究の推進方策 |
29年度の調査、発表を踏まえ、今年度は以下のことに取り組む。 (1)引き続き、関連資料・関連技術の調査と専門家への聞き取り調査。 (2)教育プログラムの構築。 (3)デザイン指針の策定。
|
次年度使用額が生じた理由 |
29年度に開発用機器の購入を見送ったことで物品費の使用額が所要額を下回った。 30年度に購入を見送った開発用機器を購入する予定である。
|