定量モデルに基づく新gTLDの特徴を分析した結果、新gTLD空間における地理的gTLDは、それ以外の汎用gTLDとの比較において、ccTLDがgTLDに対して有するのと同様な独占的な傾向が確認された。地理的gTLDとccTLDの管理運営のあり方を検討した結果、ccTLDでは制度化された監督制度の下で管理運営主体の組織形態の抜本的な見直しに至る国・地域がある反面、地理的gTLDではそのような監督体制が十分に制度化されていないことが明らかになった。地理的gTLDの管理運営方針の策定では、その独占的な傾向への配慮が必要であること、当該当局による事後的な監督の制度化が必要であることが示唆された。
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