本研究は、政治学、社会学、情報学の視点から社会活動を総合的に把握することで社会システムの安定を目指すものである。ビッグデータ解析や人工知能に関わる情報技術の高度化が図られる中、社会科学は、文献研究を中心とする専門分野の研究手法とともに、総合性に基づく社会活動の状態とその機能を把握するための実証的研究を必要としている。本研究の学術的な特色と独創性は、社会科学の実証可能な総合性の提案とその概念モデルの情報技術への応用にある。本研究において構築された概念は、当面、行政学や都市計画の分野における総合計画の電子メディア化やビッグデータ解析によるスマート・ガバナンスに応用可能である。
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