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2016 年度 実施状況報告書

ソーシャルメディアにおける死者のデータとプライバシーの再検討

研究課題

研究課題/領域番号 16K00468
研究機関関東学院大学

研究代表者

折田 明子  関東学院大学, 人間共生学部, 准教授 (20338239)

研究分担者 湯淺 墾道  情報セキュリティ大学院大学, その他の研究科, 教授 (60389400)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードプライバシー / ソーシャルメディア / 個人情報保護 / 死 / 終活
研究実績の概要

本年度は、個人情報保護に関する法制度の文献調査ならびに日常生活における家族関係とプライバシーに関する文献調査、また一般的に死後のデータを扱うことについてどのような用語や意識があるのかについて調査を行った。

個人情報保護については、個人情報保護法改正に伴い、どのようなデータが個人に関する情報として扱われるのか、企業はそれらのデータをどう扱うのか、また、プライバシーとの関係はどうかという観点から現状を調べ、国内での研究発表を行った。
家族関係とプライバシーに関しては、死後のデータの扱いは同居する家族や相続人にも共有されるべきことから、ソーシャルメデイアと家族の関係やプライバシーの扱いについて、先行研究の調査を行った。任意の名前を意図的に選ぶことができるソーシャルメディアでは、敢えて家族との人間関係とは違う文脈の人間関係を作ることもあることがみられた。利用者の死後は、このように文脈ごとにわけていた人間関係が、相続者あるいは関係者に見られ、連絡されたりすることもあり得る。この場合、誰のプライバシーの問題になるかを切り分けていく必要がみえてきた。
また、ここ数年では生前に自分の死後のための準備をする「終活」という言葉が使われ初め、デジタルデータ全般に関して「デジタル終活」、その中でもソーシャルメディアについては「ソーシャル終活」といった言葉も記事などで見るようになった。一般的にはどのような準備が必要とされ、どのようなニーズがあるかについても、今後調査する必要がある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究代表者が産前・産後休業を3か月間取得し、その前後も国内外の調査出張に出ることができなかったため、進捗は遅れている。その分、文献調査を先行して行った。

今後の研究の推進方策

今後は実地調査やインタビュー調査を行い、それを踏まえた意識調査と実証分析の実施を中心として進める予定である。また、文化や慣習が強く関連する分野のため、国内外の様々な事例の収集も併せて進める。

次年度使用額が生じた理由

研究代表者の産前・産後休業(3か月)およびその前後の期間は、予定していた国内外の出張や調査を行うことができず、文献調査に切り替えたため。

次年度使用額の使用計画

国内外の出張や調査を実施する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (3件) (うち招待講演 2件)

  • [学会発表] 個人情報保護条例の分析2016

    • 著者名/発表者名
      西郡裕子・湯淺墾道
    • 学会等名
      コンピュータセキュリティシンポジウム 2016
    • 発表場所
      秋田キャッスルホテル(秋田県秋田市)
    • 年月日
      2016-10-13
  • [学会発表] 情報化社会における企業の社会的責任と個人情報保護・プライバシー保護2016

    • 著者名/発表者名
      湯淺墾道
    • 学会等名
      日本経営会計学会第17回全国大会基調講演
    • 発表場所
      国士舘大学(東京都世田谷区)
    • 年月日
      2016-06-25
    • 招待講演
  • [学会発表] 個人情報保護法改正と専門図書館2016

    • 著者名/発表者名
      湯淺墾道
    • 学会等名
      専門図書館協議会平成28年度全国集会
    • 発表場所
      東京ウィメンズプラザ(東京都渋谷区)
    • 年月日
      2016-06-24
    • 招待講演

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公開日: 2018-01-16  

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