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2019 年度 実績報告書

ソーシャルメディアにおける死者のデータとプライバシーの再検討

研究課題

研究課題/領域番号 16K00468
研究機関関東学院大学

研究代表者

折田 明子  関東学院大学, 人間共生学部, 准教授 (20338239)

研究分担者 湯淺 墾道  情報セキュリティ大学院大学, その他の研究科, 教授 (60389400)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワードプライバシー / 死 / ソーシャルメディア / 個人情報保護 / デジタル資産 / 終活 / アイデンティティ
研究実績の概要

今年度は、延長分にあたり、成果発表のみを行った。
2019年9月には、イギリス・バース大学にて開催されたThe 14th International Conference on The Social Context of DEATH, DYING & DISPOSAL (DDD14) に参加し、"Victim's Social Media on Television : Examining the privacy of the deceased" というタイトルで発表を行った。これは、テレビの報道でSNSのアカウントが取り上げられることとプライバシーの関係についての分析である。また、同月には国内の情報処理学会EIP研究会にて、「ソーシャルメディアの日常利用とその死後の扱いについて」というタイトルで、日常のソーシャルメディアサービスの利用目的とデータを残すか削除するかの判断とどのように関連についての分析結果を発表した。
さらに、2018年に実施した若年層を対象とした意識調査の結果をとりまとめた論文「死後のデータを残すか消すか?:追悼とプライバシに関する一考察」は、査読結果への対応を経た結果、2020年1月に採録通知があり、2020年4月号の情報処理学会論文誌に掲載された。

これまでの法制度に関する調査および利用者に対する調査の結果、故人のプライバシーは人権の一部とするには限界があるものの、パブリシティ権の一部として取り扱ったり、あるいは遺族に継承されるデジタル資産として取り扱うという可能性が見えてきた。一方で、自身の死後デジタルデータの削除を望む場合は、遺族を含む誰かにその処理を委託せねばならず、サービスの利用状況によっては利用していること自体を明らかにしない場合もあるため、自身の死後のデータの扱いについての意思表示および権限委譲を明確にする必要性が見えた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] 死後のデータを残すか消すか?:追悼とプライバシに関する一考察2020

    • 著者名/発表者名
      折田 明子, 湯淺 墾道
    • 雑誌名

      情報処理学会論文誌

      巻: 61巻4号 ページ: 1023-1029

    • DOI

      10.20729/00204253

    • 査読あり
  • [学会発表] ソーシャルメディアの日常利用とその死後の扱いについて:日米仏比較調査より2019

    • 著者名/発表者名
      折田 明子, 湯淺 墾道
    • 学会等名
      情報処理学会第180回DPS・第85回EIP合同研究発表会
  • [学会発表] Victim's Social Media on Television: Examining the privacy of the deceased2019

    • 著者名/発表者名
      Akiko Orita
    • 学会等名
      The 14 th International Conference on the social context of Death, Dying and Disposal
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2021-01-27  

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