本課題は学習者の視線情報をオンラインで収集し,これを基準として学習者の理解度を相対評価する方法を提案しており,これはネットワークを利用する遠隔学習ならではの特色である.教育機関は少子化に伴う教員数削減が求められている.遠隔学習の導入によりこれに対応するためにはリアルタイムに学習状況に目を配る仕組みが重要である.本課題の意義は遠隔学習実施中に学習者を評価する仕組みを提供することにある.クラス ROI により,通常の教室において教員が実施するものと同等以上の教育を,遠隔学習において多数の学習者に対し提供できることが期待できる.その結果,教育コストの削減と教育品質の向上を同時に達成することができる.
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