研究課題/領域番号 |
16K00479
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
竹岡 篤永 高知大学, 大学教育創造センター, 特任助教 (30553458)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | eラーニング / ストーリー型教材 / 授業設計 / インストラクショナルデザイン |
研究実績の概要 |
eラーニングによるストーリー型教材は、教材にリアリティある文脈を導入することによって疑似体験の場を作り出し、実践的スキルの修得や学習成果の統合など、ストーリー型教材ならではの効果を生み出す。これまでの研究から、学習中の振り返りや学習を活かした実務の振り返りを通じて、学習者自らがストーリー効果を捉え直すことが重要であることがわかってきている。本研究は、新たにストーリー型教材を開発し、そこへストーリー効果について、自分なりの新たな意味づけを促すツール(捉え直しツール)を組み込み、「教材+ツール」の検証を通じて、ストーリーならではの効果を高める枠組みの構築を目指すものである。 本年度は、新たにストーリー型教材を作成し、授業として実践を行った。開発した教材(授業)は、大学新入生を対象とした在学期間中の目標・計画づくりを促すためのものである。授業(教材)の中で受講者は、ストーリーを通じて在学期間中に起こると想定されるいくつかのできごとを疑似体験できる。ストーリーは架空であるが、現実の環境でのいくつかのリソースに触れたり、ディスカッションをしたりすることにより、リアリティのある疑似体験ができるように設計した。これらの疑似体験を通じて受講者は、より具体的で、実行可能な目標・計画の立案ができる。 受講者が疑似体験全体を振り返る機会を捉え直しツールの1つと位置づけた。また、疑似体験全体を踏まえて、目標・計画を立てさせる課題も捉え直しツールの1つとした。これらについての効果の検証は、次年度以降に行うこととする。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新たなストーリー型教材を開発し、その実践も行うことができた。また、捉え直しツール相当のものを組み込むことができた。
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今後の研究の推進方策 |
今年度に開発し、実践したストーリー型教材については、研究環境の異動により、そのまま同じ形で実施することができなくなった。そのため、まずは、本年度の実践結果を整理し、それを活かした新たなストーリー型教材を開発する必要が出てきた。やや手戻り感はあるが、来年度には本研究成果を活かしたストーリー型教材を開発することになるため、遅れはわずかに止まるものと想定している。また、ツールを組み込んだ形での教材を開発するため、こちらについての手戻りも最小限に止まると想定している。これらと平行して、開発した教材・ツール全体の効果の検証を進めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
教材開発に予定より多くの時間がかかり、その成果を発表するための時間が十分にとれなかったため。
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次年度使用額の使用計画 |
成果発表のための使用する。
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