研究実績の概要 |
「目標1.知識構築過程の4次元可視化ツールの開発」について,引き続き,知識合成過程の3次元可視化,および知識構成キャンバス生成過程の追再生ツールの改良開発を行った.Knowledge Forum上で動作するソフトウェアは完成しており,2017年度に引き続き,2018年でも学習科学の国際会議で発表を行った.追再生ツール,3次元可視化に関しては,現場での運用が行われ,国際会議ワークショップでも利用報告が行われている. 「目標2.知識構築過程の量的データ可視化ツールの開発」について,Knowledge Forumから得られるログを利用し,学習分析に有用な指標のリアルタイムチャート化を実現することが目標である.本年度もひきつづき,ダッシュボードソフトウェアの改良を行った.本ソフトウェアは国際開発チームの協力を得て改良され,Knowledge Forum6に組み込まれ利用されている.本年度は新たに,ネットワーク分析と自然言語解析を組み合わせ,Webでの分析を可能とするソフトウェアのプロトタイプ開発も行った.本ソフトウェアに関しては,改良を続け次期開発で実験,論文化を実施する予定である. 「目標3.教材開発と現場での実践および評価」について,目標1, 2の開発と同時並行で,カリキュラム,教材開発,および授業での実施を試みている.本年度は,ソフトウェアの現代の学生への適合性の問題が改善のため,モバイル版ソフトウェアの開発を新規開発としてすすめ,授業で実践を行い,改善の傾向がみられた.これと並行して,プログラミング教育研究の分析を題材とし,学生が知識構築を行うためのツールに改良をすすめ,これに関連する成果2件の国際会議発表を行った.
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