我々は、ゲームコンテンツクリア条件に実世界の様々な制約(飲食する)を設けることにより、子供たちの行動を誘導、誘発する実世界型のシリアスゲームの開発をおこなった。ゲームクリア条件として、指定された飲食物を実際に食べなければ進めることができない。また、咀嚼回数に応じてコンテンツを変化させることにより食事時の咀嚼回数を増加させることができる。本システムを用いることで、楽しみながら『偏食』を克服することを可能とする。システムを実際にプレイさせると偏食のあると回答した子供の約86%が実際に飲食する結果となった。このことからゲームという「餌」を用いることで、実世界の行動を誘発する可能性を示すことができた。
|