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2018 年度 研究成果報告書

フィールドワークと先端的ベンチワークを融合した福島原発事故による遅延的影響の解析

研究課題

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研究課題/領域番号 16K00537
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 放射線・化学物質影響科学
研究機関東北大学

研究代表者

鈴木 正敏  東北大学, 災害復興新生研究機構, 助教 (60515823)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード放射線影響 / 遺伝的不安定性 / 遅延的影響 / 福島原発事故 / 被災動物
研究成果の概要

高線量放射線被ばくでは、被ばく後の時間が経過した後に遅れて放射線影響が出現する遺伝的不安定性が知られている。福島原発事故による低線量・低線量率放射線被ばくによって、遺伝的不安定性が誘発される可能性を細胞生物学的に検討するシステムを構築した。放射性セシウムが最も多く蓄積する骨格筋から半永久的に細胞増殖を継続できる試料を作製した。作製した細胞を長期培養した期間の解析結果より、旧警戒区域で被ばくした筋肉由来細胞では遺伝的不安定性が誘発される可能性が極めて低いと予想された。生物影響の出現は臓器によって異なるため、本課題で確立したシステムを筋肉以外の臓器に適応して更に知見を蓄積することが必要である。

自由記述の分野

放射線生物

研究成果の学術的意義や社会的意義

福島原発事故による低線量・低線量率放射線被ばくの生物影響に関する科学的知見は少ない。このため、旧警戒区域で被ばくした野生動物試料は科学的に貴重であり、その試料を用いた解析結果は学術的・社会的関心の高い課題に対する情報を提供することが期待される。低線量・低線量率放射線被ばくによって放射線影響がすぐに出現することは考えにくく、将来的な放射線影響の誘因となり得る潜在的変化の誘発について、被災動物試料を用いて検討する手法の確立を本課題で実施した。

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公開日: 2020-03-30  

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