研究課題/領域番号 |
16K00567
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境影響評価
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
川田 清和 筑波大学, 生命環境系, 助教 (70529859)
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研究協力者 |
Jamsran Undarmaa モンゴル生命科学大学, 教授
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | バイオロギング / 砂漠化 / 過放牧 |
研究成果の概要 |
ヒツジとヤギが餌資源として選択した植物種について1時間ごとに集計したところ,放牧開始後1時間で最もよく食べていた種はAllium bidentatum(ネギ科ネギ属)であった.しばらくするとArtemisia frigida(キク科ヨモギ属)を食べるようになったが,Stipa krylovii(イネ科ハネガヤ属)は優占種であるにもかかわらずほとんど食べていなかった.ヤギが植物を根ごと食べている様子は観察されず,ヤギによって食べられた地上部現存量はヒツジの0.9倍程度であった.
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自由記述の分野 |
植生学,植物生態学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
過放牧は砂漠化の主要因と言われながらもその内容はあいまいな部分が多く存在する.過放牧による影響を明らかにするには放牧中の家畜の行動を明らかにしなければならない.しかしながら,ヒツジやヤギは警戒心が高く,行動を直接観察することが難しいため,過放牧の評価に必要な,いつ,何を,どのくらい採食したのかという要素が記録できない.この問題を解決するため,家畜にカメラを取り付けて詳細な行動を記録し,過放牧によって生じる草原劣化のプロセスについて明らかにする.
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