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2018 年度 研究成果報告書

有機溶液中クリティカルメタルの分離回収における親水性高分子配位子導入樹脂の有用性

研究課題

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研究課題/領域番号 16K00611
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 環境材料・リサイクル
研究機関富山大学

研究代表者

加賀谷 重浩  富山大学, 大学院理工学研究部(工学), 教授 (50272894)

研究協力者 小幡 一誠  
宇田 貴尋  
源明 誠 (Ide Makoto)  
井上 嘉則  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード環境技術 / 環境材料 / 廃棄物再資源化 / 固相抽出 / 樹脂 / 親水性高分子配位子
研究成果の概要

貴金属元素などのクリティカルメタルの有機溶液からの分離回収を目的とし,親水性高分子配位子を導入した樹脂の有用性を評価した。樹脂は表面に一定量の水を保持可能であり,この含水樹脂を用いて水と相分離する有機溶媒に溶解したパラジウムを分離回収したところ,その回収量は乾燥樹脂よりも大きかった。含水樹脂によるパラジウム分離回収は有機相からの樹脂表面水相への分配,水相中での高分子配位子への捕捉,の2つの機構によるものであると推定され,回収量増大分は高分子配位子に捕捉されずに水相に残存するパラジウムの存在によるものと考えられた。

自由記述の分野

固相抽出材の開発とその元素分離技術への応用

研究成果の学術的意義や社会的意義

貴金属元素などは水溶液からの分離回収が精力的に進められているが,有機合成時に触媒として利用され,有機溶液中に残存するこれら元素についての分離回収は遅れており,その効率的な技術の開発が望まれている。本研究では,水と相分離する有機溶媒に含まれる元素の分離回収に水を保持した樹脂が有用であることを明らかにした。また,水保持のためには親水性高分子配位子の導入が効果的であることも見出した。本研究により得られた成果は,有機溶液からのクリティカルメタルの分離回収の進展に貢献し,結果として循環型社会構築に寄与するものと期待する。

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公開日: 2020-03-30  

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