架橋化EVAを1-ヘキサノールや2-エチル-1-ヘキサノール中で加熱すると、可溶化率は水酸化カリウムの濃度に比例して増加し、可溶化率は2-エチル-1-ヘキサノール中184℃では15分で90%以上に達した。初期可溶化速度(v)はv=k[EVA][KOH] (可溶化速度定数(k),架橋化EVA濃度[EVA]、水酸化カリウム濃度[KOH])で表すことができた。可溶化反応の活性化エネルギーから、架橋化EVAの可溶化は1-ヘキサノール中ではエステル交換反応および引き続く水酸化カリウムによる鹸化で、2-エチル-1-ヘキサノール中では主に鹸化で進行すると考えられる。
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