近年,欧米では再生エネルギー活用の一環として風力発電に注目が集まっており,さらなる効率と稼働率の向上を目指して,高空の風力を活用する風力発電シス テムの研究が行われている.そこで,今回の課題では,自然エネルギーを有効利用し,建設コストが小さい空中風力発電システムとして,カイトやパラグライダーに各種計測装置や風力発電装置を取り付けた自律テザー係留型飛行ロボットシステムを提案し,その小型プロトタイプを設計,製作し,屋外での実験を通してその可能性や問題点を明らかにした. また,さらなる大型化を見据え,カイトの飛行シミュレータを用いて飛行制御アルゴリズムの開発を行った.
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