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2018 年度 研究成果報告書

世界遺産地域における自然と文化の統合とコミュニティの役割に関する研究

研究課題

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研究課題/領域番号 16K00670
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 環境政策・環境社会システム
研究機関筑波大学

研究代表者

吉田 正人  筑波大学, 芸術系, 教授 (60383460)

研究分担者 黒田 乃生  筑波大学, 芸術系, 教授 (40375457)
佐伯 いく代  筑波大学, 芸術系, 准教授 (70706837)
研究協力者 外崎 杏由子  
船木 大資  
三ツ井 聡美  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード世界遺産条約 / 自然と文化の価値 / 住民意識 / 住民参加
研究成果の概要

本研究は、世界遺産制度における自然と文化の価値の乖離の問題を解決することを目的としている。世界自然遺産には、登録の根拠となった自然的価値以外にも、多様な文化的価値が存在し、人が自然資源を持続的に利用し、地域に独特な文化を育んできた歴史がある。しかし、現在の世界遺産の登録基準では、このような文化的価値を自然遺産の一部として評価することは困難であり、地域住民が主体となって世界遺産を保護する上での障壁となっている。本研究では、自然遺産の中の文化的価値と自然的価値との関係、自然遺産に対する住民の登録前後の意識の変化を明らかにすることで、自然遺産における自然と文化の統合、住民参加のあり方を提言した。

自由記述の分野

世界遺産学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、世界自然遺産に登録された屋久島、白神山地、知床、小笠原諸島において、世界自然遺産に対する住民の認識の変化、世界自然遺産における文化的価値に対する住民の認識を調査した。その結果、地域住民は世界遺産登録に対して、親近感や誇りを感じる一方で、厳格な生態系保護による疎外感を感じている現状もあった。これに対して、一部では、地域の文化を復活し、積極的に紹介する動きが始まっていた。本研究の成果は、出版物、シンポジウム等で積極的に普及することで、世界遺産地域のみならず、他の保護地域においても、自然と文化の価値の融合を図るとともに、地域住民の保護地域への参加を促すことに貢献するものと考えられる。

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公開日: 2020-03-30  

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