近年、人為的介入の低下によって環境質が低下し、生態系サービスの湧出量が減少する問題が発生している。本研究は、こうした過少利用問題の中から1)有蹄類の獣肉の活用可能性、2)未利用有機排出物の養殖での活用可能性、3)野生個体を見ることに対する人々の選好調査をテーマに選んで研究をおこなった。研究成果として、1)獣肉の利用が進まない理由の1つが価格が高いことやブランドの差別化が不十分なこと、2)マレーシアの魚を事例として、有機廃棄物の利用がコストの削減につながりうること、3)野生個体の方が選好は高いものの、見れない場合は飼育個体の方が好まれる可能性があることが示された。
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