伝統工芸を継承、発展させるために参照できるアーカイブの構築を目指す本研究の成果としては大きく2つある。ひとつは、福岡県八女市の伝統工芸の技術を活用し、現代の生活に合った製品をデザインする実践的なプロジェクトをケースにした研究方法によって得られた、形(シェイプ)、模様(パターン)、様式(スタイル)の3つの「型」の考え方に基づく新しい製品を生み出すための思考と発想の枠組みを提示したこと、2つ目は、ウェブ上で閲覧できるアーカイブのプロトタイプを制作したことである。データベースの表示方法として、リスト表示、カード形式による詳細情報表示、および地図の3種類を用いてその可能性を考察した。
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