研究課題/領域番号 |
16K00721
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研究機関 | 武蔵野美術大学 |
研究代表者 |
小林 昭世 武蔵野美術大学, 造形学部, 教授 (10231317)
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研究分担者 |
古堅 真彦 武蔵野美術大学, 造形学部, 教授 (10254591)
寺山 祐策 武蔵野美術大学, 造形学部, 教授 (60163929)
圓山 憲子 武蔵野美術大学, 造形学部, 教授 (80147008)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 視覚化 / デザイン / データ / 情報 / 知識 |
研究実績の概要 |
本研究は、「デザインの基盤としての視覚化研究」と題して2016年度より研究を実施し、コロナ禍のため中断せざるをえなかった研究を2020年度から2022年度にかけて延長して行った。本研究の目的はデザイン各分野に通底する視覚化についての方法論を構築し、その上で効果的な視覚化のデザイン実践を検討することであった。研究成果、教育成果、講演とその意見交換によりこの研究成果は概ね達成できたと考える。 小林昭世は、論文、主に中国における国際検討会等の講演とその意見交換により、視覚化について、データを視覚のコードに置き換えるだけではなく、データを効果的な情報に変換するための視覚化、さらに意思決定をはじめとする思考において知識として活用する視覚化表現の役割に視覚化の研究領域を拡張しながら、理論的な枠組みを提示した。寺山祐策は、博士後期課程を含むデザイン教育と歴史的な植物図譜、博物図譜の研究を通してこの研究を行った。古堅真彦は、ビッグデータを含む情報の視覚化表現をデザイン教育に位置づけるデザイン教育をこの観点から行った。圓山憲子は、数学教育において視覚化のデザイン事例を検討した。 最終年度である2022年度には、イギリスにおける科学・技術知識の視覚化事例を収集し、また主に北欧で展開され始めたフューチャーセンターの役割のうち、市民や子どもが環境や市民社会の未来について考えるためのデータ提供やそれを知識として構築するための視覚化展示の実践例をドイツにおいて収集することができた。この資料、成果は、本研究課題を次の段階に発展させる基盤としての活用が期待できる。
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