研究課題/領域番号 |
16K00732
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研究機関 | 広島国際学院大学 |
研究代表者 |
伏見 清香 広島国際学院大学, 情報学部, 教授 (30369574)
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研究分担者 |
池本 誠也 独立行政法人国立科学博物館, 事業推進部, 部長 (40522412)
高田 浩二 福山大学, 生命工学部, 教授 (40770706)
近藤 智嗣 放送大学, 教養学部, 教授 (70280550)
籔本 美孝 北九州市立自然史・歴史博物館, 自然史課, 学芸員 (80359471)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 情報デザイン / 鑑賞 / 支援 / 連携 / 情報端末 |
研究実績の概要 |
本研究は、携帯情報端末を使用し、東日本大震災被災美術館や博物館、国内外の美術館、博物館、都市をWebで連携し、分野と地域を越えた新たな参加型連携ミュージアム支援システムをデザインしている。分野を越えた国内外の 館や都市が連携し、互いにサポートしあえる本システムを利用することで、被災館からの情報発信を促進し現状理解と支援につなげる。また海外組織の参加は「いのち」に対する人間の根源的でグローバルな営みの情報共有を可能とし、身近な経験や体験、知識がなければ見逃しがちな広く深い観察・鑑賞へと導き、より多くの人と時代を共有することを目指している。参加者の利用傾向、興味と満足感における内容のつながりと相違を明らかにし、新たなシステム開発につなげる。 2017年度は、よりわかりやすく、使用しやすいWebサイトにするために、2016年度の予備実験で決定したピクトグラムをページデザインに追加し、参加博物館や都市で実験を実施した。 北九州市立自然史・歴史博物館で、来館者を対象として実証実験を実施し(2017年9月9日~10日)25件の有効回答数を得た。また、国立科学博物館においても、来館者を対象として実験を実施し(2017年11月16日~17日)40件の有効回答数を得た。さらに広島市内、広島県立美術館、広島市現代美術館、広島平和資料館、国立広島原爆死没者追悼平和祈念館などでの実験では、27件の有効回答数を得た。2017年9月から実証実験を開始し2018年3月までに、合わせて101件の有効回答を得ることができた。 ここまでの研究成果は、日本図学会図学研究(2017年6月1日)、第36回日本展示学研究大会:名古屋大学野依記念学術交流館(2017年6月18日)、日本図学会2017年秋季大会:京都工芸繊維大学松ケ崎キャンパス60周年記念館(2017年12月9日)等で発表をおこなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2017年9月から実証実験を開始し2018年3月までに、北九州市立自然史・歴史博物館、国立科学博物館、広島市内、広島県立美術館、広島市現代美術館、広島平和資料館、国立広島原爆死没者追悼平和祈念館などで実験が実施でき、合わせて101件の有効回答を得ることができた。 さらに、ここまでの研究成果を、日本図学会や日本展示学会の研究大会等で発表をおこなった。
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今後の研究の推進方策 |
2017年度に実施した実験で得られた101件の有効回答を分析すると同時に、東北においても実証実験を予定している。さらに、サイトを使用するにあたりストレス無く、より使いやすくするために改善も行いたい。また、研究成果を国内の学会や国際会議において発表を予定している。
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次年度使用額が生じた理由 |
理由の一つは、国際会議での発表を見送ったためである。また、二つ目は、物品購入を控えたためである。さらに三つ目は、実証実験の開催を一件控えたためである。2018年度は、国際会議に参加して成果報告を行う。さらに実証実験に使用するための物品を追加購入する予定である。
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