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2018 年度 実施状況報告書

被災館と海外の館を繋ぐ携帯情報端末を使用した参加型成長連携ミュージアムの支援

研究課題

研究課題/領域番号 16K00732
研究機関放送大学

研究代表者

伏見 清香  放送大学, 教養学部, 教授 (30369574)

研究分担者 池本 誠也  独立行政法人国立科学博物館, 事業推進部, 部長 (40522412)
高田 浩二  福山大学, 生命工学部, 教授 (40770706)
近藤 智嗣  放送大学, 教養学部, 教授 (70280550)
籔本 美孝  北九州市立自然史・歴史博物館, 自然史課, 名誉館員 (80359471)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード鑑賞 / 支援 / 連携 / 情報携帯端末 / コニュニケーション / 情報デザイン / コンテンツ / インタフェイス
研究実績の概要

本研究では、携帯情報端末を使用し、東日本大震災被災美術館や博物館、国内外の美術館、博物館、都市をWebで連携し、分野と地域を越えた新たな参加型連携ミュージアム支援システム (Co muse System: Cooperative museum evolution System)をデザインした。各館や都市が用意した「いのち」に関わる代表的な展示情報に加え、現地からの投稿で共有するWeb上の情報が増え、システムが成長する。分野を越えた国内外の館や都市が連携し、互いにサポートし合える本システムを利用することで、被災館からの情報発信を促進し現状理解と支援に繋げる。また海外組織の参加は「いのち」に対する人間の根源的でグローバルな営みの情報共有を可能とし、身近な経験や体験、知識がなければ見逃しがちな広く深い観察・鑑賞へと導き、より多くの人と時代を共有することを目指す。参加者の利用傾向、興味と満足感における内容の繋がりと相違を明らかにし、新たなシステム開発に繋げる。
この支援システムに参加している組織は、8館と3都市の11組織である。海外の組織の参加に伴い、 日本語の文字解説と音声解説に加え、英語の文字と音声解説を追加した。
また、ピクトグラム(絵文字)を追加することにより、海外からも、直感的で、わかりやすいサイトとなるよう工夫した。
さらに、参加者自身が選んだ作品の投稿の項目を加えることによりサイトの自由度を高めることを試みた。
また、日本語は文字スタイルを明朝体からゴシック体へ変更し、利用規定の加筆修正と、解説コンテンツ数の追加など、使いやすいシステムを目指して修正を加えた。
詳細な修正を随時行ったため、追加の実証実験を現在も継続して実施し、その有効性を検証している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究の進捗状況と、その時点での研究成果は、学会において発表しているが、ピクトグラム(絵文字)の追加やコンテンツの追加など、使いやすいシステムを目指して、詳細な修正を随時行ってきたため、追加の実証実験を現在も継続して実施し、その有効性を検証している。
広島での実証実験に加え、2019年6月15日(土)と6月16日(日)の2日間は、北九州市立自然史・歴史博物館で、実証実験を行う予定である。

今後の研究の推進方策

2019年6月15日(土)と6月16日(日)の2日間は、北九州市立自然史・歴史博物館で、来館者を対象として実証実験を行う予定である。そのデータを現在までのデータに加えて、さらに分析を進める。
それらに結果をまとめる。研究成果を学会において、口頭発表し、その後、論文にまとめ、発表する予定である。

次年度使用額が生じた理由

追加の実証実験を6月15日(土)と16日(日)に、北九州市立自然史・歴史博物館において追加経費が決定したことに加え、研究成果をまとめて学会で発表する経費が必要となったため。

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (6件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 博物館の展示空間における携帯情報端末用展示解説Webの試み2019

    • 著者名/発表者名
      井堰絵里佳, 伏見清香, 籔本美孝, 池本誠也, 真鍋真
    • 雑誌名

      図学研究

      巻: 第53巻(通巻160巻),1号 ページ: 17p-24p

    • DOI

      http://www.graphicscience.jp/journal_data/files/160_file.pdf

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ピクトグラムの「図の細かさ,精細さ」における「視認性」と「理解度」- ピクトグラムを使用した博物館のスマートフォン用解説支援Webサイトの研究2018

    • 著者名/発表者名
      井堰絵里佳,伏見清香
    • 雑誌名

      図学研究

      巻: 第52巻(通巻153巻),2号 ページ: 9p-16p

    • DOI

      http://www.graphicscience.jp/journal_data/files/153_file.pdf

    • 査読あり
  • [学会発表] 2つの博物館における携帯情報端末用展示解説Webの試み2018

    • 著者名/発表者名
      井堰絵里佳, 伏見清香
    • 学会等名
      日本図学会2018年度春季大会
  • [学会発表] 東日本大震災後のミュージアム復興支援事例調査-参加型連携ミュージアム支援システムの今後に向けて-2018

    • 著者名/発表者名
      伏見清香, 井堰絵里佳, 籔本美孝, 池本誠也, 真鍋真, 高田浩二
    • 学会等名
      日本展示学会 2018年度第37回研究大会
  • [学会発表] 参加型連携ミュージアム支援システムの現在とミュージアム復興支援の必要性2018

    • 著者名/発表者名
      伏見清香,井堰絵里佳,籔本美孝,池本誠也,真鍋真,高田浩二
    • 学会等名
      ヴィジュアルリテラシー国際シンポジウム
  • [学会発表] ヴィジュアルリテラシーの向上を目指した参加型連携ミュージアム支援システムのピクトグラムデザイン:対象物と線の太さの調査と実証実験2018

    • 著者名/発表者名
      ヴィジュアルリテラシーの向上を目指した参加型連携ミュージアム支援システムのピクトグラムデザイン:対象物と線の太さの調査と実証実験
    • 学会等名
      ヴィジュアルリテラシー国際シンポジウム
  • [学会発表] 参加型連携ミュージアム支援システムのユニバーサルデザインに配慮したピクトグラム制作:ナビゲーション用ピクトグラムの対象物と線の太さの選定調査と実証実験2018

    • 著者名/発表者名
      井堰絵里佳,伏見清香,籔本美孝,池本誠也,真鍋真,高田浩二
    • 学会等名
      日本図学会2018年度秋季大会
  • [学会発表] 博物館におけるタブレット撮影により展示評価に関する研究2018

    • 著者名/発表者名
      高津大知, 高田浩二, 伏見清香
    • 学会等名
      全日本博物館学会
  • [図書] 展示学事典2019

    • 著者名/発表者名
      伏見清香他145名
    • 総ページ数
      617p
    • 出版者
      丸善出版(日本展示学会編)
    • ISBN
      -4-621-30359-7

URL: 

公開日: 2019-12-27  

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