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2016 年度 実施状況報告書

シティズンシップ意識を育むコミュニティと連携した家庭科におけるキャリア教育の検討

研究課題

研究課題/領域番号 16K00744
研究機関山梨大学

研究代表者

志村 結美  山梨大学, 総合研究部, 准教授 (00403767)

研究分担者 大橋 寿美子  湘北短期大学, 生活プロデュース学科, 教授 (40418984)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードキャリア教育 / シティズンシップ教育 / 家庭科教育
研究実績の概要

シティズンシップ意識を育むコミュニティと連携した家庭科におけるキャリア教育の検討として、平成28年度は、以下の2つの研究を中心に行った。
第1に大学生のキャリア意識・シティズンシップ意識の実態調査を実施した。実施方法としては、山梨県内大学の1年生を中心に500名程度のアンケート調査と、10名程度を抽出したヒアリング調査を、10月~12月に実施した。結果、大学生のキャリア意識とシティズンシップ意識に関連性が認められ、両者を関連づけて育成することの有効性が推察された。また、社会参画に関する意識は高いが、実際の社会の現状を把握する行動を行っていない、キャリアに関する意識は高いが、具体的な職業に関する行動を起こしていない等、意識と行動の乖離も認められた。また、全体的に自己肯定感が低く、特に女子学生の低さが明らかとなった。以上の結果を踏まえて、高等学校家庭科において、キャリア意識とシティズンシップ意識を向上させるための授業展開の提案を行った。
第2に、サードプレイス・地域コミュニティの実態調査として、神奈川県厚木市愛甲原住宅「CoCo てらす」において、研究分担者が継続的に大学生とともに活動に参加し、イベントを開催する等の活動を行った。その活動を通しながら、地域の人たちやNPO活動を行っている人たち、参加学生の様子を観察する等の調査を行った。「CoCo てらす」では、学生ボランティアを中心にCocoてらし隊を結成し、「CoCo てらす」の歌やダンスを作成したり、手作りベンチを贈呈したり、地域の活動に積極的に参加したり等々、大学生が実践を通しながら、シティズンシップ意識やキャリア意識を高めている現状が推察された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成28年度は、①キャリア意識・シティズンシップ意識の実態調査②地域コミュニティの実態調査③サードプレイスの実態調査の3つをあげている。①は、大学生を中心に実施し、②と③の調査はCocoテラスにおいて、両者ともに行っている。以上のことから、「おおむね順調に進展している」とした。

今後の研究の推進方策

平成29年度は、平成28年度に引き続き、①キャリア意識・シティズンシップ意識の実態調査②地域コミュニティの実態調査③サードプレイスの実態調査を計画している。
特に、①では、中学生を中心に行う予定であり、中学校家庭科教員への調査も計画をしている。一方、②③は、Cocoテラスにおけるアンケート調査を計画しており、すでにアンケート対象者の了承を取り付けている。

次年度使用額が生じた理由

平成28年度は、当初予定していた調査のサンプル数が少なくなり、データ入力等の謝金を低く抑える事ができたため、次年度使用額が生じた。

次年度使用額の使用計画

平成29年度は中学校教員向けのアンケート郵送調査を行うため、郵送代等に充てる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 家庭科におけるキャリア教育の可能性の検討―被災地の高等学校家庭科教員対象調査結果から―2017

    • 著者名/発表者名
      志村結美・佐藤典子・大橋寿美子
    • 雑誌名

      山梨大学教育学部紀要

      巻: 1巻25号 ページ: 133-140

  • [学会発表] 家庭科におけるキャリア教育の授業開発2016

    • 著者名/発表者名
      丹采風・志村結美
    • 学会等名
      日本家庭科教育学会2016年度例会
    • 発表場所
      東京家政大学(東京)
    • 年月日
      2016-10-15 – 2016-10-15

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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