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2018 年度 実施状況報告書

シティズンシップ意識を育むコミュニティと連携した家庭科におけるキャリア教育の検討

研究課題

研究課題/領域番号 16K00744
研究機関山梨大学

研究代表者

志村 結美  山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (00403767)

研究分担者 大橋 寿美子  大妻女子大学, 社会情報学部, 教授 (40418984)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワードキャリア教育 / シティズンシップ教育 / 家庭科教育
研究実績の概要

シティズンシップ意識を育むコミュニティと連携した家庭科におけるキャリア教育の検討として、平成30年度は、以下の研究を行った。
1.H29年度サードプレイス・地域コミュニティの実態調査の分析・検討  H29年度に行った神奈川県厚木市愛甲原住宅における「CoCoてらす」における居住者調査について、その詳細分析・検討を行った。基本的調査結果については、H30年3月に愛甲原住宅内のイベントにおいて、すでに報告を行っている。「CoCoてらす」における大学生のボランティア活動「CoCoてらし隊」(研究分担者の活動)の認知度は約6割であり、その活動の成果が地域に認められる状況になっていた。ボランティア活動を行った大学生にとって、この活動がキャリア意識やシティズンシップ意識に大きく影響があると認知していることが明らかとなった。
2.中学生対象キャリア意識、シティズンシップ意識に関する調査の分析・検討  山梨県内の中学生929名(男子462名、女子467名)対象に調査を行い、結果分析・検討を行った。本調査からは、家庭科に対する学習意欲は、キャリア意識やシティズンシップ意識と関係性が高いことが明らかとなった。
3.シティズンシップ意識やキャリア意識を育む家庭科の教材開発  中学生対象調査、大学生対象調査(H28・29年度実施)等を踏まえ、シティズンシップ意識やキャリア意識を育む家庭科の教材開発を行った。大学生対象調査からは、大学生の認識と行動の乖離が認められ、実践に繋がる教育の重要性が認められた。中学生対象調査からは、自己肯定感・有用感の低さが認められ、将来的な展望意識や他者との関わりが学習意欲と大きな関係があり、実践的・体験的な学びの有効性が認められた。それらを踏まえ、中学校家庭科の教材開発を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

平成30年度は、
①H29年度サードプレイス・地域コミュニティの実態調査の分析・検討
②中学生対象キャリア意識、シティズンシップ意識に関する調査の分析・検討
③シティズンシップ意識やキャリア意識を育む家庭科の教材開発を行ったが、さらに
④中学校家庭科教員対象調査を行うことにより、より具体的な家庭科の教材開発を行うことができることが明らかとなった。よって以上のことから、「やや遅れている」とし、もう1年研究を継続することにし、研究の延長を申請した。

今後の研究の推進方策

平成31年度は、最終年度として、H30年度に実施できなかった中学校家庭科教員対象調査を行い、各種調査を踏まえて、より、実践的・具体的な家庭科の教材開発、カリキュラム開発を行うことを目標としている。

次年度使用額が生じた理由

平成30年度は、①H29年度サードプレイス・地域コミュニティの実態調査の分析・検討、②中学生対象キャリア意識、シティズンシップ意識に関する調査の分析・検討、③シティズンシップ意識やキャリア意識を育む家庭科の教材開発を行ったが、さらに④中学校家庭科教員対象調査を行うことにより、より具体的な家庭科の教材開発を行うことができることが明らかとなった。そこで、もう1年研究を継続することにし、研究の延長を申請した。
平成31年度は、H30年度に実施することができなかった中学校家庭科教員対象調査を行い、現在までの各種調査を踏まえて、より、具体的・実践的な家庭科の教材開発、カリキュラム開発を行い、学会参加、発表等を行う予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 中学校家庭科における学習意欲を高める授業の検討2018

    • 著者名/発表者名
      渡邉綾馨・志村結美
    • 学会等名
      日本家庭科教育学会例会

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公開日: 2019-12-27  

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