研究課題/領域番号 |
16K00745
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
務臺 均 信州大学, 学術研究院保健学系, 准教授 (90548760)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 認知症 / 脳卒中 / 高齢者 / 日常生活活動 / 生活支援 |
研究実績の概要 |
1.研究の意義・目的 超高齢化社会を迎えた日本において,在宅での要介護者は増加傾向にあり,その原因の多くは,脳卒中と認知症である.したがって,認知症を合併した脳卒中患者に対する有効な入院リハビリテーションの方法や,患者本人や家族の負担軽減につながる有効な退院支援方法の構築は喫緊の課題である.そこで本研究は,脳卒中のため入院した高齢者のうち認知症を合併しているものを対象に,その精神行動症状も含めた認知症症状を明らかにし,日常生活活動(ADL)能力,在宅復帰率および入院期間に与える影響を検討する.また,退院時の認知症症状に対して行う退院支援を調査し,退院後の6か月における支援の効果や継続性,および新たに必要となった支援を調査する.この研究により,認知症症状の特徴を捉えた入院中の有効なリハビリテーションの介入方法や,退院支援および退院後の生活支援方法を検討するための知見を得ることができる. 2.平成30年度の具体的な実施内容 平成30年度は研究全体の中で,対象者のエントリー,入院中の経過調査,退院時の状態調査,およびアンケート調査を実施した.1)入院中の経過調査の実施(平成30年4月~平成31年3月)①対象者の基本情報をデータベース,診療記録および問診により収集した.②退院時の評価指標および退院支援内容を調査した.2)退院6か月後におけるアンケート調査の実施(平成30年4月~平成31年3月).3)データ解析(平成30年度9月~)を開始した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成30年度は研究全体の中で,対象者のエントリー,入院中の経過調査,退院時の状態調査,アンケート調査,およびデータ解析の開始を予定としていた.対象者のエントリーは平成30年4月から平成31年3月で80名のエントリーを予定していたが,平成30年3月31日の時点で88名であり予定通りである.また,そのすべての対象者において入院時の評価や退院時の状態調査,アンケートの実施も行っている.よって,研究の達成度としては概ね良好である.
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今後の研究の推進方策 |
次年度は,収集したデータについて,解析,学会発表,論文作成を中心に行っていく.
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次年度使用額が生じた理由 |
(次年度使用額が生じた理由)本年度の実施内容が,対象者をエントリーしデータ収集することが中心となり,データ解析が十分にできなかったため,当初予定していたいくつかの学会発表や海外論文作成の機会が少なかった. (使用計画)次年度は収集されたデータ数も増加しさまざまな解析が可能となるため,学会発表や国際誌論文作成を実施する予定であり,次年度使用額は平成31年度(令和元年)請求額とあわせて物品費,旅費,およびその他(論文作成費用)として使用する.
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