入院時における認知症症状の特徴や経過とADL改善との関連性が明らかとなったため,入院時の状態からその後の状態を予測して,症状に合わせた介入ポイントやプログラム内容の検討に結びつけることが可能となった. 退院から6か月までの認知症症状の特徴や経過とADLおよびIADLの遂行との関連性が明らかとなったため,退院後にADLやIADLの低下が予測される者に対して,家族指導,生活指導といった必要な退院支援が可能となった.また,ADLおよびIADL低下のリスクについて,退院後に関わるケアマネージャーや利用するサービスのスタッフへ情報提供が可能となり,退院後の在宅生活の質の低下を防ぐことが可能性となった.
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