研究課題/領域番号 |
16K00746
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
大藪 千穂 岐阜大学, 教育学部, 教授 (10262742)
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研究分担者 |
奥田 真之 愛知産業大学, 経営学部, 教授(移行) (10791353)
二木 恵 金沢大学, 総合メディア基盤センター, 特任助手 (40633988)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 金融経済教育 / 人生設計ゲーム / 人間発達 / おこづかいちょう |
研究実績の概要 |
本研究は、「人間発達を基盤とした、幼児期から高齢期までの金融経済教育の体系化」と題して、4年間研究を実践してきた。これまで、16本の論文を発表してきた。大学生、高校生、中学生、高齢者に対する金融経済教育の授業実践をしてきたが、最終年度は、幼少期に対する授業案を作成し実践することができた。 特に最終年度に開発した幼少期用の「おこづかいちょう」の開発と小学校での授業実践は、今後キャッシュレス社会に進展する中で、子ども達にどのようにお金の価値について教えることができるかを明らかにした。「おこづかいちょう」の問題点は、毎日支出がないため、記入することを忘れてしまうことであった。このため、新たに開発した「おこづかいちょう」は、毎日クイズに答えるようになっており、クイズに正解したら添付のシールを貼ることができる。また通常のこづかいちょうが1ヶ月単位であるのに対して、小さな子どもには適していないことから1週間単位とした。この結果、数ヶ月後でも全員がおこづかいちょうをつけたことを覚えており、人間発達度が高まったことが明らかとなった。 以上、幼少期から高齢期まで、全ての対象に適した金融経済教育の授業案を開発し、実践した。特に中学生、高校生、大学生、社会人に対しては、独自の人生設計ゲームを紙媒体とウェブスタイルで作成し、社会人と高齢者に対しては、100年人生に準備するための「エンディング・プランニング・ゲーム」を開発し実践した。幼少期用は「おこづかいちょう」である。どの段階においても、開発教材により、人間発達がみられたことから、本研究の目的を達成できた。
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