本研究では幼児の睡眠と食習慣に着目し、親の就労環境との関連を質問紙及びインタビュー調査によって明らかにした。 幼児の睡眠習慣では母親の就労関連要因との関連が見出された。すなわち、母親が有職の場合夕食時間が遅くなり、就寝時間の遅れにつながっていた。食習慣については母親の就労との関連は見られず、全体的に栄養や献立バランスの乱れが指摘できた。また、子どものケアに長い時間を割くことが可能な母親であっても手作り志向が強いわけではなく、両者に関連はないことが示された。一方、父親の就労関連要因については子どもの生活習慣との関連は認められず、子どもの生活習慣における「父親不在」が指摘できた。
|