• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2017 年度 実施状況報告書

地域子育て支援拠点施設のリスクマネジメントに関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16K00801
研究機関皇學館大学

研究代表者

梶 美保  皇學館大学, 教育学部, 准教授 (20515704)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード地域子育て支援拠点施設 / リスクマネジメント / 全県調査
研究実績の概要

1)中間考察 平成28年度の実態調査の分析を進めた。三重県の地域子育て支援拠点施設は119か所で地域別に0~4歳人口千人あたりの施設数をみると、全国平均が1.4か所であるが、三重県では1.7か所と全国平均よりも多く設置されていた。保育所併設型の割合が高い(53.6%)のは、これまでの三重県における子育て支援施策が関連していると示唆される。独立型が公営に多い(p<.05)のは、新設で経費がかかることなどが要因の一つとして考えられる。追加の事業内容として、連携型として必須の訪問型地域子育て支援事業は、8.3%(7)、他の事業では、一時預かり事業20.2%(17)、放課後児童育成事業7.1%(6)、乳児家庭全戸訪問事業・養育支援訪問事業4.8% (4)が実施されていたがこれは全国的には低い実態。感染症の課題では北勢四日市地域が、事故予防の課題では熊野地域、北勢桑名地域が、防犯防災の課題では南勢志摩地域が他地域に比べて高かったが、大きな傾向はみられなかった。アレルギーは、食事を提供する「一時預かり事業」を実施している施設以外ではリスクがかなり低いため「取組み」「課題」とも記述件数が低くなったと考えられる。
2)地域子育て支援拠点施設のヒアリング 調査紙のなかで記名施設の半数にあたる20か所にヒアリング実施、課題の明確化、構造化を検討中である。加えて自治体への説明協力も7か所実施。
3)リスクマネジメントに焦点化した地域子育て支援拠点施設マニュアル作成 ヒアリングを進める中で施設に特化したマニュアルの存在はなく、保育所併設型において保育所のものを準用している実態の明確化、マニュアル作成の重要性を確認した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

1)ヒアリング調査の進捗状況 課題の分析検討 2)マニュアル作成進捗状況 3)自治体との連携状況 等以上の点において当初の計画通りである。

今後の研究の推進方策

1)ヒアリング継続及び課題の分析と検討。
2)最終考察 実態調査の分析とまとめ
3)子育て支援拠点施設における「感染症」「事故・安全」「ハザード」「アレルギー」対策マニュアルに作成・試行
4)地域子育て支援拠点施設に関連した全県地域対象の研究報告会、研修会(協力者の、交流会を協力者および県のバックアップのもとに開催し、次の成果物を配布及び展示予定である。
報告書、リスクマネジメントマニュアル(冊子及びCD媒体で作成)、地域子育て拠点施設における啓発チラシポスターテンプレート(冊子及びCD媒体で作成)、リスクマネジメント各項目関連啓発冊子及び備品等の展示等。5)その他 ドローンのリスクマネジメントへの活用については引き続き検討。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2018 2017

すべて 学会発表 (4件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 地域子育て支援拠点施設の実態-三重県全域調査と地域別課題-2017

    • 著者名/発表者名
      梶 美保
    • 学会等名
      第60回東海学校保健学会
  • [学会発表] 被災地の保育施設視察による地震・津波ハザード対策の実態と課題2017

    • 著者名/発表者名
      田中 葵,梶 美保
    • 学会等名
      第60回東海学校保健学会
  • [学会発表] 三重県における地域子育て支援拠点施設の状況と事業の実態2017

    • 著者名/発表者名
      梶 美保
    • 学会等名
      第23回日本保育保健学会
  • [学会発表] 地域子育て支援拠点施設の実態とリスクマネジメント(1)2017

    • 著者名/発表者名
      梶 美保
    • 学会等名
      日本乳幼児教育学会第27回大会
  • [図書] 実践を創造する演習 保育内容総論 第2版 第14章3節「安全(災害への備え)に関する保育内容」(4頁)2018

    • 著者名/発表者名
      豊田和子編著 市野繁子,埋橋玲子,大岩みちの,柿岡玲子,梶美保他9名
    • 総ページ数
      191
    • 出版者
      株式会社 みらい
    • ISBN
      978-4-86015-444-8

URL: 

公開日: 2018-12-17  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi