• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 研究成果報告書

加齢に伴う脳機能の変動におけるGABA摂取の役割

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 16K00850
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 食生活学
研究機関愛知教育大学

研究代表者

早瀬 和利  愛知教育大学, 教育学部, 教授 (10144180)

研究協力者 辻岡 和代  
横越 英彦  
研究期間 (年度) 2016-10-21 – 2019-03-31
キーワードGABA / 脳タンパク質合成 / 成長ホルモン / グレリン / 甲状腺ホルモン / ラット
研究成果の概要

本研究の目的は,GABA摂取により観察される脳タンパク質合成の増加のメカニズムを明らかにすることである。脳タンパク質合成速度は,対照群,PTU(甲状腺機能低下剤)群いずれもGABA摂取で有意に増加した。GABAを静脈注射でなく食餌に添加した時のみ,血中の成長ホルモン濃度が有意に増加した。グレリン受容体阻害剤[Lys3]-GHRP-6の事前投与で,血中成長ホルモン濃度へのGABAの影響は消失した。以上の結果から,GABAによる脳タンパク質合成の増加のメカニズムには,GABAが体内グレリン濃度を上昇させることにより成長ホルモン分泌を増加させ,脳タンパク質合成を促進する可能性が示唆された。

自由記述の分野

栄養学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究結果により,タンパク質を構成しないアミノ酸であるGABAによる脳タンパク質合成の調節機構において,GABA摂取が,甲状腺ホルモン経由ではなく,消化管グレリンを通じて成長ホルモン分泌,脳タンパク質合成を促進させることが証明された。脳タンパク質合成の調節における栄養の役割について理解を前進させ,高齢者のタンパク質・アミノ酸栄養への重要な問題提起となり,社会的貢献も高いと考えられる。

URL: 

公開日: 2020-03-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi