研究課題
福岡県内の糖尿病を専門とする医療機関16施設に平成20年から22年にかけて通院中の糖尿病患者5131人について、食事、運動、メンタルヘルス、検査値、治療を含む臨床情報ならびに血液、尿、DNAを収集し、登録を終了、コホート集団とした。登録患者の治療状況や合併症(脳心血管障害、腎機能、網膜症、足病変、重症低血糖、骨折、癌、死亡など)について医師が直接カルテや画像診断などを閲覧し、高い精度で追跡を継続している。平成31年度はこのコホート集団のイベント発症や各データ収集を含めた追跡の精度を高めること、また追跡の延長作業を継続した。本年度の論文発表は、①2型糖尿病患者における股関節骨折と全死亡の関連(J Diabetes Investig. 2020 Jan;11(1):62-69)、②2型糖尿病患者における低血糖、高血糖と骨折リスクの関連(Diabet Med. 2020 May;37(5):838-847)、③2型糖尿病患者における前向き研究によるがん調査(Diabetol Int. 2019 Feb 20;10(4):260-267)、④インスリン治療を受けている糖尿病患者における重症低血糖と血清アディポネクチンの関連(J Diabetes Investig. 2020 Mar 17)を報告した。糖尿病と関連する遺伝子多型(SNP)を解析しており、今後のテーラーメイド医療への応用に向けてさらに検討を進める予定である。
すべて 2020 2019
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (1件)
J Diabetes Investig
巻: - ページ: -
10.1111/jdi.13253
Diabet Med
巻: 37 ページ: 838-847
10.1111/dme.14142
巻: 11 ページ: 62-69
10.1111/jdi.13076
Diabetol Int
巻: 10 ページ: 260-267
10.1007/s13340-019-00390-0