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2018 年度 実績報告書

妊娠・授乳期の骨強度低下に寄与する食事性因子および骨代謝関連ホルモンの同定

研究課題

研究課題/領域番号 16K00887
研究機関中村学園大学

研究代表者

河手 久弥  中村学園大学, 栄養科学部, 教授 (20336027)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード骨粗鬆症 / 妊娠 / 体組成 / 骨代謝
研究実績の概要

1. 妊娠・授乳関連骨粗鬆症に関するリスク因子の評価
平成28年6月より、福岡山王病院産科にて、研究対象者(妊娠14週までの妊婦)の登録を開始し、135名の登録を完了した。早産のためデータが取得できなかった人、研究を途中で辞退する人などを除いた99名の解析を行った。
妊娠前期における踵骨音響的骨評価値(OSI)を高値群49名、低値群50名の2群に分け、各測定項目を比較した結果、OSI高値群の体重、腹囲、妊娠前体重、中性脂肪が、低値群と比較して有意に高かった。また、OSI低値群の骨吸収マーカーTRACP-5bは、高値群と比較して有意に高かった。また出産歴がある群が、出産歴がない群と比較して、妊娠前期のOSIが有意に低かった。OSIと相関する因子を解析したところ、妊娠前期では、身長、体重、腹囲、妊娠前体重について、OSIと正の相関関係が認められた。妊娠後期においては、プロラクチンがOSIと正の相関関係を示した。今回の研究成果は、平成30年10月に開催された第20回日本骨粗鬆症学会にて発表した。
2. 若年女性の踵骨骨超音波値に寄与する因子の検索
本学栄養科学部女子大学生631名を対象として、OSIと、身体測定値、食事調査、血液検査データ、体組成データとの関連について解析を行ったところ、骨格筋量、BMI、体重、安静時心拍数が、OSIに対する独立した説明因子として抽出された。若年女性の骨超音波値が心拍数と負の相関を認めたので、自律神経活動に着目し、さらに解析を行った。脈波から自律神経系の活動度を評価できるTAS9 VIEW(YKC社)を用いて、本学女子学生30名における交感神経の活動度を測定し、OSIとの関連について検討したが、交感神経の活動度とOSIの間に有意な相関は認められなかった。今後は対象者の人数を増やして解析を行いたいと考えている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)

  • [学会発表] 妊娠期の骨強度に影響する因子についての検討2018

    • 著者名/発表者名
      岡智、福原正生、藤田愛、坂田暁子、木原祥子、小金丸泰子、新谷可伸、宮原明子、江上りか、渡邊良嗣、中村元一、河手久弥
    • 学会等名
      第70回日本産科婦人科学会学術講演会
  • [学会発表] 若年女性の骨強度に影響を及ぼす身体的要因に関する解析2018

    • 著者名/発表者名
      川﨑遥香、今井克己、岩本昌子、大部正代、津田博子、中野修治、安武健一郎、森口里利子、小野美咲、河手久弥
    • 学会等名
      第20回日本骨粗鬆症学会
  • [学会発表] 妊娠期の腫骨骨超音波値に関与する因子の解析2018

    • 著者名/発表者名
      西口里穂、川﨑遥香、前田翔子、岩本昌子、岡智、福原正生、河手久弥
    • 学会等名
      第20回日本骨粗鬆症学会
  • [学会発表] Bone and Muscle Health associated with life-style related diseases.2018

    • 著者名/発表者名
      Kawate H, Kawasaki H, Nishiguchi R, Hanamura I, Cai Q, Cai JP
    • 学会等名
      The Beijing Symposium on Genetic Stability and Accurate Gene Expression under Oxidative Stress
    • 国際学会 / 招待講演

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公開日: 2019-12-27  

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