植物が生産するフィトケミカルは多彩な生物活性を有し、食品機能の観点からも大きな注目を集めている。本研究では、フィトケミカルのうち、カルコン類、スチルベノイド及びフラボノイドについて白血球活性酸素産生能への影響を調査した。ヒト単芽球様株細胞U937を分化誘導剤であるレチノイン酸で処理する際に、これらのフィトケミカルを添加して48時間インキュベートした後に、活性酸素産生能を指標としてその効果を見積もった。 その結果、レスベラトロール(スチルベノイド)やブテイン(カルコノイド)等に強力な活性酸素産生能を惹起する効果があることを確認した。逆に、フラボノイドについてはこれを強く阻害する作用が認められた。
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