| 研究課題/領域番号 |
16K00906
|
|---|
| 研究機関 | 秋田大学 |
|---|
研究代表者 |
瀬尾 知子 秋田大学, 教育文化学部, 准教授 (00726309)
|
|---|
| 研究分担者 |
長沼 誠子 秋田大学, 名誉教授, 名誉教授 (30006598)
佐々木 信子 秋田大学, 教育文化学部, 特別教授 (50711529)
望月 一枝 日本女子大学, 家政学部, 研究員 (60431615)
|
|---|
| 研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
|
| キーワード | 食嗜好 / 幼児 / テクスチャ / 環境要因 / 家庭 |
|---|
| 研究実績の概要 |
本研究により，前年度までの成果として幼児の幼児の食嗜好に影響を与える食感的要素であるテクスチャ嗜好は年齢によるものではないことを明らかにしてきた。本年度は，幼児のテクスチャ嗜好に影響を与える環境要因について明らかにするため，家庭への質問紙調査と園での給食や間食で食べているものを調査し，回収した質問紙データのSPSSへの入力と、データクリーニングを行ってきた。
今年度は，子どものテクスチャ嗜好と間食の硬さについて解析を行った。その解析の結果，幼児に対する咀嚼実験を行った際に，硬いビスケットを好む子どもは，歯触りの良い硬い間食を好む傾向があることが明らかになった。幼児期の食嗜好に影響を与える要因の一つとして，子どもが日常的に食べている食べ物の硬さが影響を与えていることが明らかになり，子どもの咀嚼に関する指導は，テクスチャ嗜好を考慮することが大切であることが示唆された。今年度は，その成果を学会で発表を行った。
次年度は，家庭への質問紙調査を行った結果と，幼児の咀嚼実験の結果の解析を終了させる。そして，子どもの食嗜好に影響を与える家庭要因を明らかにする。
今後は，咀嚼実験に協力した幼児の母親への質問紙調査のデータ入力が未完であるために，研究期間を１年延長し，データ解析とその論文化を行ってゆく予定である。本研究により子どものテクスチャー嗜好に与える要因の解明をし，子どもの咀嚼に関する指導について多くの所見が得られることが期待される。
|
| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究は，子どもへの咀嚼実験と家庭への質問紙調査により，子どもの食嗜好に影響を与える要因を明らかにする調査である。幼児への咀嚼実験，家庭への質問紙調査は予定通り行われたが，家庭への質問紙調査では，当初の予定よりも多くの方から協力を得ることができた。そのためデータの入力と，そのクリーニング，解析に多くの時間を要しており，最終年度内に全てのデータの解析まで行うことができなかった。
そのため「やや遅れている」と判定した。研究期間の１年延長を申請し，データ解析を続ける予定である。
|
| 今後の研究の推進方策 |
子どもの食嗜好に影響を与える環境因子を明らかにし，子どもの咀嚼に関する指導や支援について提言を行いたい。
|
| 次年度使用額が生じた理由 |
質問紙調査の回答が当初の予定よりも多く，解析に時間を要している。本研究の結果をホームページを開設し，広く一般市民に還元する予定であるが，解析が終わり結果が明らかになり次第，ホームページを開設するためその費用が繰り越しとなった。
|
