研究課題/領域番号 |
16K00912
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活学
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
大津留 晶 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (00233198)
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研究分担者 |
緑川 早苗 福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (10325962)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 生活習慣病 / 一次予防 / メタボリック症候群 |
研究成果の概要 |
災害被災地域における、生活習慣病に関連する調査によって、肥満などの生活習慣パラメーターと並んで避難生活が、メタボリック症候群、糖尿病、高血圧などの発症のリスクとなっていることが示された。肝機能異常の改善を指標とした一次予防の戦略の検討では、朝食を欠食しないことと運動が、有意に寄与することが認められた。一方、間食、夜食、食事のスピード、飲酒などの要因、睡眠やメンタルヘルスは関連が認められなかった。また、メタボリック症候群の発症に、トラウマストレスが関連していることが示された。尚、当初予定していた研究に遂行できない部分もでた。
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自由記述の分野 |
内科学一般
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
震災後1-2年以内にメタボリック症候群や糖尿病、その他の生活習慣病を、新規に発症するケースは、避難生活を送る人が、そうでない人と比べて1.4倍~2倍程度多かった。特に避難の影響は急な生活習慣病の発症に関連していた。一次予防において運動や睡眠などによる改善の寄与が不十分であり、より複合的な要因が疑われた。トラウマスコアとの関連がある病態もあることより、発症の多様性に交感神経系が関連してる可能性が示唆された。ゆっくりと発症してくる一般的な生活習慣病と、災害後の生活習慣病発症様式の違いに着目した一次予防の戦略の重要性が示唆された。
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