研究課題/領域番号 |
16K00915
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
福村 智恵 (荻布智恵) 大阪市立大学, 大学院生活科学研究科, 准教授 (80336792)
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研究分担者 |
由田 克士 大阪市立大学, 大学院生活科学研究科, 教授 (60299245)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 産業保健 / 食育 / 栄養 |
研究実績の概要 |
勤労者の健康増進と生活習慣病の予防を進めるためには、産業保健の場における栄養・食生活の面からのサポート体制を確立することは重要であると考えられる。本研究では、産業保健における食育等の効果を客観的指標により詳細に解析し、検討することを目的としている。研究協力の承諾が得られた複数の職域において、高血圧罹患者の割合が高いことが健康課題としてあげられた。そこで、平成29年度は、対象職域において、スポット尿を用いた推定食塩摂取量の算出及び尿中Na/K比値の測定を行った。また、アンケート調査により、塩分摂取に関する状況・意識等の解析を実施した。対象職域においては、尿中推定塩分摂取量が高い群では、低い群に比べて、血圧が高く、また、塩分摂取に関する意識の状況が良くないことが示された。また、対象者の年代別で解析を行ったところ、20代と若い年齢ほど食塩摂取量が高い一方で、Na/K比が高値であり、K摂取量が少ないことが推察された。そのため、引き続き、減塩に関する取り組みを行う必要性が示唆された。対象職域の勤労者には、本研究結果を返却する個人シートを作成し、減塩に関する情報とともに返却をした。次年度以降は、これらの取り組みも合わせて解析を実施する予定である。また、交代制勤務のある職域では、主食・主菜・副菜の食事の3要素の組み合わせが揃っているかいないか、等の検討も実施した。交代勤務を行っている勤労者では、3要素を揃えて食べる割合が日勤群よりも低く、これらの点をサポートしていく必要性があると考えられたため、次年度以降も引き続き情報提供等を実施していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ほぼ計画に沿った形で進行している。
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今後の研究の推進方策 |
今後も計画に沿った形で遂行していく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
物品購入費が予定より少なく済んだため、次年度使用額が生じた
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