研究課題/領域番号 |
16K00916
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活学
|
研究機関 | 大阪公立大学 (2022) 大阪府立大学 (2016-2021) |
研究代表者 |
星 英之 大阪公立大学, 大学院現代システム科学研究科, 准教授 (30301188)
|
研究分担者 |
黒川 通典 摂南大学, 農学部, 教授 (30582324)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | 獣害 / 野生鳥獣 / 利活用 / 印象評価 / ジビエ / 衛生管理 / 食味 / HACCP |
研究成果の概要 |
シカ及びイノシシを地域の資源として利活用するのに必要なシステムを明らかにする目的で、研究を行った。獣害が深刻な長崎県対馬市にある、猪鹿加工処理施設において、衛生確保を目的としたHACCP導入支援を行った。その結果、同施設が生産するシカ及びイノシシ肉に市販の食肉と同等以上の衛生状態を確保することができた。シカ及びイノシシ肉は市内の小中学校の給食に採用された。対馬市の小中学生は、獣害を抱える地域の住民と比べシカ及びイノシシに対して肯定的な印象を示した。大学生を対象とした食味試験によりイノシシ肉は市販の豚肉に比べ柔らかさや香りでは劣るものの、濃厚さや珍しさなどの項目て高い評価を得た。
|
自由記述の分野 |
公衆衛生学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、獣害の原因とされているシカ及びイノシシに対する印象を地域の資源へと変容させるシステムについて、食品衛生学的手法と心理学的印象評価手法を用いて明らかにした点に学術的意義があると考えられる。また、研究成果は、獣害が問題となっている地域において実施可能なものであり、シカ及びイノシシの個体数を管理しながら資源として利用するための礎となる社会的意義の大きいものである。
|