研究課題/領域番号 |
16K00921
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研究機関 | 日本女子体育大学 |
研究代表者 |
古泉 佳代 日本女子体育大学, 体育学部, 准教授 (20637342)
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研究分担者 |
中島 早苗 共立女子短期大学, その他部局等, 准教授 (60535459)
木皿 久美子 日本女子体育大学, 体育学部, 助教 (20710784)
川野 因 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (80277681)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 身体組成 / 期分け / 料理サイズ |
研究実績の概要 |
本年度は、食育を実施しない場合(以下、非介入と示す)の調査を実施した。調査内容は、食事摂取状況は食物摂取頻度調査法、エクセル栄養君FFQg Ver.5(建帛社)を用いて調査した。身体活動量は、3次元加速度計Active style Pro HJA-750C(オムロン社製)を用いて7日間測定した。3次元加速度計は起床時から就寝時まで腰に装着し、水泳、入浴、部活動、睡眠時は外した。同時に30分ごとに行動内容を記録してもらった。身体組成は、3次元加速度計の測定期間の中で初日にInBody230(InBody Japan社製)を用いて早朝空腹時に測定した。対象者は新体操13名、なぎなた10名、陸上跳躍7名、チアリーディング12名であった。 新体操は期分けにより有意な変化は認められなかった。陸上跳躍はシーズンとシーズン後を比較して、シーズン後は体重及び体脂肪量が有意に増加した。チアリーディングは体脂肪量が2回目は1回目及び3回目より有意に低値であった。 身体組成と食事及び身体活動との関連を検討した結果、新体操では、試合期において体脂肪量と休日の歩数に正の相関関係が、炭水化物摂取量では負の相関関係が認められた。陸上跳躍はシーズン後からシーズンの差を変化率として、測定項目間の検討を行った結果、体脂肪量の変化率とエネルギー摂取量の変化率との間には関連は認められなかったが、芋類・豆類・砂糖類の変化率との間に有意な正の相関関係が認めれた。低強度活動時間の変化率とは有意な負の相関関係が認められた。 食育資料の作成を実施した。料理の一般的な量を中サイズとし、小は0.5倍、大は1.5倍とした。20種類の献立を各3サイズ検討した。女子体育大学生(101名)では大サイズが量の判断が難しかった。お皿の大きさや料理の数をそろえる必要があるといった課題が残った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
1年目に行う予定であった、非介入の測定を今年度行ったたため、介入を今年度実施することになった。それに伴い、本学の研究倫理委員会へ提出した研究計画書等が再提出となり、食育資料を用いた介入研究が開始できていないため。 食育資料を作成する際に、お皿の大きさ及び、料理の数を統一させなかったため、料理サイズを把握する際に、お皿の大きさの影響を大きく受けてしまった。そのため、食育に使用する資料を作成しなおす必要ができたため。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度である今年度は、食育資料を用いた介入研究を実施する。 そのためにまず、食育資料の再検討を実施する。その際、お皿の大きさ及び、料理の数を統一し、料理の種類の違いによる量の把握の難しさに関する検討を実施する。その後料理カードを作成し食育を実施できるように準備する。 食育の対象者を身体組成の変化がみられ、身体組成と食事及び身体活動量で関連が認められたチアリーディングとなぎなたに絞って測定を実施することとする。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額が生じた理由は、食育資料を作成する際に、お皿の大きさ及び、料理の数を統一させなかったことが、料理サイズを把握する際に影響する可能性が考えられたことから、食育に使用する資料を作成しなおすため。そして食育資料を用いた介入研究を今年後実施するため。 平成30年度は食育資料の検討及び料理カード作成し食育の介入研究を実施する。 測定を実施する際の消耗品費及び、食育資料を対象者分増刷するためのプリンタ用インク、用紙も物品費から支出する。 食育資料の検討及び介入研究のデータ整理は膨大であるため、データ整理等について人件費として支出する。投稿論文を作成する際の投稿費として支出する。
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