研究課題/領域番号 |
16K00935
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活学
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研究機関 | 西南女学院大学 |
研究代表者 |
坂巻 路可 西南女学院大学, 保健福祉学部, 准教授 (80389486)
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研究分担者 |
豊平 由美子 産業医科大学, 医学部, 准教授 (90269051)
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研究協力者 |
李 暁佳
吉永 有香里
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | ポリフェノール / カテコールアミン / インスリン分泌 / メンタルヘルス |
研究成果の概要 |
シリマリンの構成成分であるシリビンは、副腎髄質細胞において、ニコチン性アセチルコリン受容体イオンチャネルの機能を阻害してカテコールアミン分泌を抑制すること、カテコールアミン生合成の律速酵素であるチロシン水酸化酵素の活性とリン酸化を抑制することを明らかにした。シリビンは膵β細胞からのグルコース取り込み(Glut2)を抑制して、細胞内へのCa流入を阻害し、インスリン分泌を抑制する可能性を明らかにした。これらの作用機序については現在検討中である。
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自由記述の分野 |
臨床栄養
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
シリビンはストレス負荷により増加する副腎髄質からのカテコールアミン分泌を抑制することにより、過度のストレスに対して予防作用を発揮する可能性が示唆された。シリビンはストレス負荷が増悪要因となっている糖尿病患者のインスリン抵抗性を低下させることが報告されているが、膵β細胞からのインスリン分泌を抑制する可能性があるので、インスリン分泌機能低下がある患者においては慎重に使用すべきではないかと考える。シリビンはストレス負荷により増悪するメンタルヘルス不調に予防効果を発揮する可能性を示唆した。
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