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2019 年度 実績報告書

疾患モデルショウジョウバエを用いた食品成分の生理機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 16K00937
研究機関山梨学院短期大学

研究代表者

萱嶋 泰成  山梨学院短期大学, その他部局等, 教授(移行) (90365453)

研究分担者 今井 伸二郎  東京工科大学, 応用生物学部, 教授 (50629152)
小林 公子  静岡県立大学, 食品栄養科学部, 教授 (90215319)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード食情報
研究実績の概要

ジペプチド分解酵素を欠く突然変異体について、これまでに有していた1系統に加え、CRISPR/Cas9システムを用いて新規な突然変異体系統(allele)を新たに樹立した。これらの突然変異体系統を用いた解析によって、ジペプチド分解酵素が酸化ストレス応答に関与する可能性を見出した。
培養細胞におけるサーチュイン遺伝子活性化を指標としてカカオ抽出物より活性化因子のスクリーニングを行ったところ、脂溶性画分から強い活性を示す画分が得られた。この画分が多細胞生物においてもサーチュインの活性化による老化抑制作用、寿命延長作用をもたらすのかをショウジョウバエで検証した。羽化後12時間以内の未交尾成虫個体を集め、カカオ抽出物より得られた画分を含む餌で飼育し、個体寿命を非投与群との間で比較したところ、有意な寿命延長が認められたことから、カカオ由来画分には寿命延長作用を有することが示唆された。
上記画分が老化抑制作用を有するのかをClimbing Assayと呼ばれる方法で検証した。カカオ由来画分含有餌と非含有餌を作製し、羽化後12時間以内の成虫を雌雄別で飼育し、4日後、12日後、20日後、に1匹を10mlメスシリンダーに入れ、叩いて下に落としたのちに10秒間で何センチ何ミリ登ったかを記録した。その結果、雄成虫において非含有餌で飼育した個体では、加齢に伴って上に登る運動能が低下するが、カカオ由来画分含有餌での飼育群では、20日後の結果で運動能低下の有意な抑制がみられたことから、カカオ由来画分には老化抑制作用を有する可能性があることを明らかにした。

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公開日: 2021-01-27  

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